オリジナル解説 / 緑内障
緑内障の視野検査 —静的自動視野計の読み方と進行判定
機能評価の中心
緑内障は視野(機能)と乳頭・網膜神経線維層(構造)の両面で診るが、機能評価の中心は静的自動視野計(ハンフリーなど)である。1回の値ではなく、信頼性の確認 → 障害パターンの把握 → 経時的な進行判定という流れで読む。
まず信頼性を確認する
- 固視不良、偽陽性、偽陰性が高いと結果は当てにならない。特に偽陽性が高い視野は「良く見える」偽りの結果になりやすい。
- 学習効果で初回〜数回は不安定なことがあり、ベースラインは複数回とる。
障害パターン(緑内障らしさ)
- 傍中心暗点、鼻側階段(nasal step)、弓状暗点(Bjerrum領域)が早期の典型。
- 水平経線を越えにくい(網膜神経線維の走行を反映)。
- 進行すると上下が癒合し、末期には中心・耳側の島を残して求心性に狭窄する。
指標の見方
- MD(mean deviation):全体的な感度低下。白内障などびまん性の要因でも下がる。
- PSD(pattern standard deviation):局所的なばらつき。緑内障性の限局暗点で上がる。
- GHT(緑内障半視野テスト)、確率プロット(total/pattern deviation)でパターンを把握する。
- 10-2:中心10度の詳細評価。進行例や中心暗点の把握に有用。
進行判定
単回の悪化に振り回されないことが要。トレンド解析(VFIやMDの経時的傾き)とイベント解析(GPA:Guided Progression Analysis など、有意な悪化点の検出)を併用し、複数回の検査で判断する。撮影ごとのばらつきを踏まえ、進行が速いと判断したら治療強度(目標眼圧)を見直す。
構造との対応
早期は構造(OCTのRNFL/GCC)が先行し、進行すると視野の変化が主体になる(フロア効果で構造が頭打ちになるため)。構造と機能を突き合わせ、片方だけで判断しない。詳しくは本サイトのオリジナル解説一覧の緑内障のOCT評価の記事も参照。
実務上の注意
- 運転免許・等級:視野障害は生活・就労に直結する。基準や支援制度の情報提供も診療の一部。
- 検査への慣れ:高齢者・初回は疲労で悪く出る。体調・時間帯もそろえる。
関連リンク
- 緑内障を早期に見つけ、その進行を的確に評価する ―ハンフリー視野検査とは―(自由が丘 清澤眼科)
- 精密視野検査と量的視野検査(目医者情報)
- 視野検査について(しんかい眼科クリニック)
- 緑内障などによる視野障害と自動車運転(おおるり眼科クリニック)
- ゴールドマン視野計(Goldmann Perimeter)(江坂まつおか眼科)
主な参考:日本緑内障学会「緑内障診療ガイドライン(第5版)」/Hodapp-Parrish-Anderson の重症度分類/EyeWiki "Visual Field Interpretation in Glaucoma"。判定基準・機器のアルゴリズムは版により異なる。
この記事は AI(手動(Claude+収集記事))が作成した解説です。 正確性を保証するものではありません。診療上の判断は必ず一次情報・成書をご確認ください。 (2026-08-03 作成)